薬学生・薬剤師に読んでもらいたいマンガ

今まで医師の登場する小説やマンガ(ブラック・ジャック等)は多く存在しましたが、薬剤師を対象にしたものはほとんどなかったのではないでしょうか。

そんな時、昨年2018年10月から「薬剤師」を対象にしたマンガが連続して登場してきたので、ご紹介したいと思います。薬剤師の業務やどんな使命感を持って薬剤師が医療に取組んでいるのかが良く理解できるマンガです。特に薬学生や新人薬剤師さん、あるいはこれから薬剤師を目指す高校生の方にとっては、自分の今後の人生を考える上でも良いマンガになると思われるので、ぜひともお薦めしたいと思います。

アンサングシンデレラ 病院薬剤師 葵みどり

まずは、「アンサングシンデレラ」とは何でしょうか?

「アンサングunsung」とは、直訳すると「(栄誉を)称えられていない」とか「世に知られていない」という意味ですが、「アンサングヒーローunsung hero」は「縁の下の力持ち」などと訳されることから、「アンサングシンデレラunsung Cinderella」とは「(医療現場の)縁の下の力持ち(薬剤師) 」という意味なのかなと思います(あくまでも個人的な解釈ですが)。

さて、このマンガでは病院に勤める「葵みどり」という若手薬剤師が現場で様々な出来事に遭遇する様子が描かれています。特にこの第1巻では、生活習慣の違いから生じる薬の効き方、小さい子供への薬の飲ませ方、アナフィラキシーショック状態で確認すべきことなど、難しい話でもわかりやすく描かれています。その他に、医師とのぶつかり合いやコミュニケーションを通して、薬剤師として本当にやらねばならないことを学び、病院内で皆に認められる薬剤師(これがアンサングシンデレラか?その成長目標か?)に成長していく姿が、描かれています。今後、第2巻が発行されるようですので、先が楽しみになってきますね。

マンガでわかる薬剤師:あなたの知らない調剤薬局の裏側

このマンガでは、調剤薬局に勤める「荒井薫」という若手薬剤師が遭遇するいろいろな失敗も含め、薬剤関連の話が描かれています。

トローチの真中に穴が開いているのはなぜか、に始まり、お薬を他人にあげることの危険性、副作用を逆に期待する患者の話、お薬手帳はなぜ必要なのか、身近にある薬物乱用の話、ジェネリックの話、など9つの話が取上げられています。しかも各話の終わりには「おねぇ系薬剤師のネーヤ」が登場し、薬や医療に関する解説文などが加えられており、たいへん勉強になるものでした。

ちなみに、このマンガの作者である油沼さんは、このネーヤさんという薬剤師の方のブログを見て、この作品を一緒に立ち上げたようです。まだ原案・監修者のブログは続いているようですので、続編のマンガが出るのも期待できるかも知れませんね。